このコーナーは、発達障害のさまざまな当事者、支援者の方に、言いたいことを伝えてもらうリレー連載です。
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第78回
「空気を読むこと」について考える
筆者:ペンネーム イチカワ
私は現在、就労移行支援事業所に勤務しており、おもに20~30代の発達障害の方の支援に携わっています。
このたびそのご縁で寄稿しましたが、せっかくですので支援者の立場は考えずに発信します。
本稿の主目的
「日本では特に空気を読むことが重視される」という言説を見かけることがあります。
また、このコーナーの名称のように、発達障害と空気を読むことは、関連づけられることが多々あるようです。
一方で、空気を読むとはどういうことか、説明を試みる場面にはなかなか出会いづらいと感じます。
しかし、経験則ですが「空気を読むこと」の説明を試みるのは意義深いと考えています。
本稿の主目的は私個人の経験のご紹介を踏まえて「空気を読むこと」の説明を試みる意義について考えるきっかけを提供できたら、というところにあります。