これから自分にできること

昨年秋、14年間の通院が終わりました。通院開始時、ちょうど「うつ」についての情報が一般向けに出始めていました。自分もうつになったか、と思い、通院を開始、それ以降次から次へと薬が変わりながら体調は悪化、6年後に入院し二度の休職、長期短期合わせて何度も入院しました。診断名は「うつ状態」から「双極2型」に変わり、薬も見直されましたが、体調は回復せず、慢性的な体調不良と気分の落ち込みに悩まされました。

 思い切って処方薬を見直したら体調は回復しました。回復した頃に結婚することができました。仕事が忙しくなると体調が崩れることもありましたが、昨年転勤があり、主治医が新しくなったことを機に薬を減らしてもらうように提案し、ゆっくり減薬して、ついに薬の処方がなくなり、体調に変化がないという音で通院も終わりました。

 薬を飲み続けた14年間は何だったのか、と怒りも覚えました。いかに精神科医が薬第一で患者の人生を台無しにするか、と何かしらの手段で広めようとも考えました。ただ、通院先の病院で知り合った方々の病状などを思うと、そういうことをする気は無くなりました。

 薬が必要だとか薬はダメだとか、単純な話でないことは、精神医療に携わる方ならご存知のはずです。私は私で、今も病気を抱えている人たちに何ができるか、一方的な薬批判ではない方法でできることを探します。 

 
投稿者:ようさん