今の自分と向き会えるときに“向き合う”で十分なんだ

私は統合失調症を罹患しています。また自閉的でもあり、私自身それらのことを認めたくなかった。なぜなら私は病気じゃないって思っていたからね。

しかし、思考が突如ままならなくなる発作に苦しめられることになった。そんなとき、自分の強い気持ちに気付いた。「今のままの自分では終われない。終わりたくない」ってね。だからこそ、自分を分析し、解決策を探り、試行を繰り返した。どうしたら発作が消えるか、その方法ばかり模索していた。結果、わかったことは「私は自分が嫌いだ。だから私は自分自身を信用していない」というあたりだった。ならばと思い、「自分を好きになる。自分を信じてみる」ことに挑戦した。長いことそれを意識し行動し続けたところ、少しずつ発作は弱まり、今では起こらなくなった。私は、何よりも自分を信じていなかったことに驚いた。今では、責任あるお仕事も任されるようになって自信もついているし、こんな自分も好きだと言える。

誰でも、嫌なときの自分ってあったと思う。それを今、無理に「向き合おうよ」とは言わない。けれど、その時の嫌だった思いを今の私が許してあげれば、心の傷は自然と消えていくのかな。その時の自分を想像し、「ありがとう、ごめんね、よくがんばったね、私」と言ってあげると心が和む。声かけの内容は人それぞれ違うと思うけど、ジーンと感じたり、泣いたりできることが傷の癒しにつながるのかな、と思う。私が見つけた自分でできる心の傷への対処法は、自分と向き合うことをあらわしています。いつでも、だれでもできるコト。でも、自分にしかできないコト。

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