向き合えなくても笑う事は出来て

振り返れば、自分は病気なんだという自覚がでたのは発病してから一年近く後のように思います。病気との向き合い方というテーマですが、私が発病したのは三年位前。精神障害をおう以前の時間の方が発病してからの時間より長く、それはつまり精神障害に対して他人事のようにしてきた時間の方がずっと長いということです。それがずっと今も自分をどこかで苦しめていると思います。発病する前の私の統合失調症へのイメージは大変悪く、寛解するケースがあるのは知っていましたが、幻聴や幻覚があるのにどうやって生きているのだろう、働く事なんて出来るのだろうか、料理をつくる職場に統合失調症の人が雇われてると聞けば、包丁を持たせて大丈夫なんだろうか、と思ってました。そして、自分が発病し、私は向き合う事が、出来ているのか・・・・・。病気との向き合い方・・・すぐにわかって、すぐに理解して、すぐに身に付けられたら、どれだけ生きやすいだろうと思います。それでも発病した時に比べたら、同じ病気の仲間も出来て、ずっとずっと生きやすくなった。少しでもお伝え出来る事があるとするなら、向き合い方は、きっと同じ病気の仲間が教えてくれたように思います。何を教えてくれたか、それは、きっと一緒に居てくれたということが、一緒に思い出を作ってくれた事が、一番の薬になったように思います。心のどこかで居てはいけない人間になってしまったのではないか、という思いを、共有してくれた仲間に心から感謝します。みんな答えのない中で、自分らしい生き方を模索していて、ああ、みんな、そんなすぐにわかる訳ではないのだな、と思った事が救いになりました。すぐにわからなくても、好きな人生を歩む幸せを掴んでいく姿勢が励まされました。きっと、誰も向き合いきれていない、それでも今日はこんな楽しいことがあったと幸せな笑顔を皆に見せてくれる。きっと、迷いが消えることはなくても、今、笑う事は出来る。でもそう思ってるのは私の妄想で実は皆心から迷いなく生きているのかもしれませんが(笑)まとまりがないですが、わたしなりの病気との向き合い方についての語りを終えたいと思います。読んでくださった方、ありがとうございます。

ペンネーム めぐたん