私の母は重度のうつ病で、5回の入院経験があります。精神医療との付き合いは30年以上、80代後半の今も通院が困難なくらい悪い状態で、7種の薬を服用し、生きているのが辛いと言います。主治医からは、これ以上薬で改善するのは難しいと言われますが、他の手段は提案されません。そして私も気分障害で服薬7年になります。
振り返ると母は今まで、薬の処方を受けるばかりでそれ以外の精神療法に出会うことはありませんでした。母には考え方の癖があり、それが自分に負荷をかけてしまいます。自分のパターンを変えてみることを医療のどこかで気づかせてもらえたら、どんなによかったかと思います。
母を通して日本の精神医療を30年余り見てきましたが、薬物一辺倒の実情はほとんど変わっていないように思います。日本の精神医療の中に「対話」が根付いていくことを、切に願います。
投稿者:うむくじポーポー