第13回〈連載について→コチラ〉
すてきな場所、別府!
(この電子版には誌面におさめるために省略した文章も掲載しています)
筆者:星野概念(ほしのがいねん)
▼イラスト:蝦夷森千尋(えぞもりちひろ)
先日、大分県の別府に行ってきました。
別府に行くのは2回目で、今回は仕事を理由に2泊しました。
▼誘われて
最初に別府に行ったのは、数年前の友人の誘い。
福岡に住んでいる友人が「別府に行こう」と誘ってくれました。
どこかに行ったり、何かをするとき、必ず理由が必要なわけではないのに、なぜかそこに行きたい理由、それをしたい理由を求めたくなるのはなぜでしょうか。
そのときの僕には、その友人の誘いというのが唯一の理由で、彼への信頼がすべてでした。
その信頼の甲斐あり、特に目的なく行った最初の別府は、とてもおもしろく多くの出会いに恵まれました。
温泉宿のおかみさん、居酒屋のお母さん、ワインバーのお姉さん、バーのお兄さん。
出会いのほとんどがチルな方向だったのは、我々が別府で心地よくゆるんだ証拠かもしれません。
出会った人々は皆やさしく、ユーモアに富んでいました。