第11回〈連載について→コチラ〉
大先輩、山本昌知さん
(この電子版には誌面におさめるために省略した文章も掲載しています)
筆者:星野概念(ほしのがいねん)
▼イラスト:蝦夷森千尋(えぞもりちひろ)
僕には、圧倒的に尊敬し、影響を大きく受けている大先輩が何人かいます。
その1人が、岡山県の精神科医、山本昌知(まさとも)さんです。
観察映画で知られる想田和弘監督の『精神』や『精神0』に出てくるベテラン精神科医が山本さんです。
▼山本昌知さんの活動
山本さんのこれまでの活動はとても多彩。
学会ではあまり知られていませんが、先進的で本質的なことばかりだと僕は感じます。
その根底には常に、困っている人の話をじっくりと教えてもらう、その人のしたいことに興味を持つ、それらを軸にできることからやってみる、という取り組みが共通してあります。
山本さんの人生のテーマは「共生」。
60歳で診療所を開設したときには、診療所を利用する人達の声を反映するだけでなく、一緒に診療所をつくったそうです。
その様子の一部は、『精神』や『精神0』で観ることができます。
▼「がねぶの会」と「芸術ワイン」
数ある山本さんの活動の中で、今回書くことと強く関連するのは「がねぶの会」。
「がねぶの会」は…