このコーナーは、発達障害のさまざまな当事者、支援者の方に、言いたいことを伝えてもらうリレー連載です。
先月に続き、このコーナーのコーディネーターである冠地情さんの「言いたい放題」をお届けします。
(連載について→コチラ)
第89回
発達障害者に緊急で必要な3つの変革 その7
筆者:冠地情(成人発達障害当事者会「イイトコサガシ」代表/発達障害ピアサポーター)
全国で1000回以上の開催実績(ワークショップ・講演)あり。書籍『発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びるアイスブレイク&ワークショップ』(講談社)
▼第3の変革 退化硬直予防の続き
前回の続きですが、この変革が実践されればあらゆる二次障害が緩和する…それが第3の改革「退化硬直予防!」
たとえ発達障害で就労できなくとも、ひきこもっていても、適切な対話・表現の試行錯誤ストレッチで、可能性・柔軟性を(「退化硬直」させずに)維持できたなら?
全然違います。
(注:退化硬直は冠地が実感しているだけで、医療などの科学的根拠はありません)
生きづらさに関する目標の最低ラインを退化硬直予防に変えませんか?
という話であり、退化硬直予防を社会全体で理解啓発していきませんか?
という話です。
思春期から退化硬直予防の概念が浸透すれば「8050問題」の深刻化もSTOPできますよ!
とはいえ…大きな課題があります。
退化硬直予防が困難な理由こそ、発達障害の障害要素を強固にしている生きづらさそのものだからです。