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トラウマインフォームドアプローチ


第20回 最終回
 
(※連載について→コチラ)
当事者・家族の立場から連載をふり返って


今回の筆者:
片山皓絵/ユキ・アボカド/吉田佳子


片山皓絵(かたやまひろえ)
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)

この連載では、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)の概要を説明し、私達チームがTIAの実践についてどう考えているかを、当事者・家族・支援者の立場から例や体験を交えて話してきました。

前回は支援者の立場から、今回の最終回は当事者・家族の立場から連載をふり返り、締めくくりたいと思います。


ユキ・アボカド
(当事者)

■当事者として感じたこと

当事者という立場にあるといろんな点で「弱さ」を経験する人が多いと思います。

「私はできていない」という無能感に苛まれたり、
「自分の立場では発言権がないのではないか」と感じ、違和感があっても「言われたとおりにしたほうがいいのかな」と悩んだり、いろいろな弱さを経験すると思うのです。

それは私達当事者が「弱い」からではありません。

当事者1人ひとりの中には、確かな強さと、どのような状況でも守られるべき人権があります。

今回、TIAの連載をしながら3つのE4つのR(※)を学ぶことで、自分のトラウマによる苦しさについて考え、知るきっかけが生まれました。
また6つの原則(※)を学ぶ中で、自分や自分に関わる人達が持つ、人間としての権利について考えさせられました。

(※3つのEは2022年11月号、4つのRは2022年12月号2023年1月号に掲載。6つの原則は2023年2月号~2024年1月号にくわしく掲載しています。)

 

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