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トラウマインフォームドアプローチ


第17回 (※連載について→コチラ)
回復に必要な6つの主要な原則 その12
⑥文化、歴史、ジェンダーの問題(2)
 

今回の筆者片山皓絵/ユキ・アボカド吉田佳子


今回の解説:片山皓絵(かたやまひろえ)
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)

 

前回は、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)の6つの主要な原則(表)の6つ目、「文化、歴史、ジェンダーの問題」を支援者の視点から伝えました。
原則⑥のような「社会的背景」の問題はトラウマと深い関係があり、TIAでは積極的に取り扱います。
今回は当事者・家族の視点からお話しします。

 

表:TIAの6つの主要な原則
安全
信頼性と透明性
ピアサポート
協働と相互性
エンパワメント、意見表明と選択
文化、歴史、ジェンダーの問題

 

6つの主要な原則  ④文化、歴史、ジェンダーの問題
体験を交えて
当事者の視点から
筆者:ユキ・アボカド
 

マイノリティとしての体験

発達障害や精神障害があり、女性として生まれ育ち、セクシャルマイノリティでもある私は、さまざまな面でマイノリティとしての立場を経験してきました。

あまり差別問題が話題にあがらない日本ですが、実は「違い」にとても敏感な国だと感じています。
コミュニケーションの取り方が違うだけで…

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