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脳は運動を求めている


第6回   〈連載について→コチラ 
運動くしよう


筆者:陳冲(チン・チョン)
(山口大学大学院 医学系研究科 高次脳機能病態学講座 助教)


今月号のPOINT
●運動はストレスの事後対処だけでなく、その影響の予防にも効果を示す。
●12週間のランニング後には、ストレス反応が緩和される。
●運動はストレス対処の神経機序を強化する。

 

(筋トレ2分と有酸素運動2分を組み合わせたコンボの無料エクササイズ動画は→「ココ・カラ Eトレ!」)
 


前回は後の対処、今回は予防

前回、気分の落ちこみやストレスを感じた後の対処法としての運動の効果を紹介しました。
今回は、運動が心の健康を予防的にどのように守るのか、その科学的背景に焦点をあてて説明します。


実験室でのストレス観察「トリーア社会ストレステスト」

「トリーア社会ストレステスト」は、細かいストレス反応を観察するための心理学的手法として知られています。

ドイツのトリーア大学の研究グループが開発したアプローチで、参加者には自己紹介や求人面接を想定したプレゼンテーションを、短い時間で準備するよう求められます。
その後2~3人の「評価者」の前でプレゼンを行います。

評価者は…

 

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