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脳は運動を求めている


第5回   〈連載について→コチラ 
気分がすぐれないとき運動で心をリフレッシュ


筆者:陳冲(チン・チョン)
(山口大学大学院 医学系研究科 高次脳機能病態学講座 助教)


今月号のPOINT
●気分がすぐれないとき、対処法として多くの人が運動を選び、運動後の気分向上が最もはっきり現れます。
●運動時にβ-エンドルフィン等の物質が放出され、多幸感を引き起こします。
●定期的運動は、慢性ストレスによる脳や心の健康へのダメージを改善します。

 

(筋トレ2分と有酸素運動2分を組み合わせたコンボの無料エクササイズ動画は→「ココ・カラ Eトレ!」)
 


皆さんは、ストレスを感じるときや気分がすぐれないとき、落ちこんでいるとき、どのような行動をとりますか?
そしてその後、気分はどう変わったでしょうか?


最も多くの人が選ぶ、最も気分向上効果が高い活動

フランスで行われた研究では、気分を向上させるための最も人気な活動が明らかになりました。
この研究では、スマートフォンのアプリを用いて、約2万8千人のリアルタイムの気分と活動を追跡しました(文献1)。

約1か月間、毎日複数回のランダムな時間にアプリを通じて
「現在の気分は?」
「今何をしていますか?」
といった質問を参加者に送りました。

その結果…

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