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いろいろ応用できる認知療法をじょうずに使ってみませんか


170回  「うつ」という変調
 (※過去の内容は→コチラ)

筆者:大野裕(認知行動療法研修開発センター)

☆お知らせ:大野先生のユーチューブは→コチラ
 

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今年の夏前に、コンボと読者の人達と一緒に『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』(文響社)という本を出版しました。
 

理解してもらいにくい「うつ(うつ状態)」

「うつ(うつ状態)」というのは、気分が沈みこんだり意欲がなくなったりする精神的な不調ですが、そのときの体験は人によってずいぶん違いがあります。
しかも、そうした精神的な変調は、外からのぞき見ることができません。

ですからまわりにいる人達は、そのように苦しんでいる人達を目にしても、どのような体験をしているのかわからず、とまどっていることがよくあります。
「何とか力になりたい」と考えても、どのように手助けすればよいかわからず、心配がつのるばかりです。

その結果「うつ」を体験している人達は、「自分のつらさを理解してもらえない」と感じて、精神的にますます追いこまれていきます。
お互いがお互いのことを思いながら、それぞれに空回りをしている状況を変えたいと考えて作ったのが、今回出版された本『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』です。

実際に「うつ」に苦しみ、自分なりに工夫をし、まわりの人に助けを求めた人達(「こころの元気+」の読者の方々)が、自分達の体験を率直に紹介してくれたおかげで、すばらしい内容になりました。


 

自分も気づきにくい

精神的な不調はこのように、まわりに理解してもらいにくいのですが…

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