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トラウマインフォームドアプローチ


第13回 (※連載について→コチラ)
回復に必要な6つの主要な原則 その8
④協働と相互性(2)

今回の筆者片山皓絵/ユキ・アボカド/吉田佳子


今回の解説:片山皓絵(かたやまひろえ)
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)

 

前回は、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)の6つの主要な原則(表)の4つ目「協働と相互性」について、支援者の視点からその体験を交えてお伝えしました。
 

 

表:TIAの6つの主要な原則
安全
信頼性と透明性
ピアサポート
協働と相互性
エンパワメント、意思表明と選択
文化、歴史、ジェンダーの問題

 

6つの主要な原則  ④協働と相互性

治療や支援が行われる現場において、当事者や家族、支援者との間には、力の差が生じている可能性があります。
TIA(トラウマインフォームドアプローチ)では、このような力の差に気づいて調整し、バランスをとることが重要視されています。

前回は互いに対等な関係で協力し合うための工夫について、支援者の体験を交えてお伝えしました。
今回は当事者と家族の視点から「協働と相互性」について考えていきたいと思います。


体験を交えて
当事者の視点から
筆者:ユキ・アボカド


一番苦労したのが医師とのコミュニケーションです。

■ビフォー⇨受け身の治療

たとえば服薬。
最初は出されるがままにのんでいたので…

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