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身体・脳・こころを整える


第12回 (※連載について→コチラ)
質問への回答(最終回)

 

著者:尾崎紀夫(名古屋大学 精神疾患病態解明学 特任教授)
 

尾崎先生より:当事者・ご家族へ。精神医学研究へのご意見・ご希望をぜひお寄せください。
http://prenatal.nupsy.jp  (ログインID:nagoya-u パスワード:sk25ugsk を打ちこんでログインしてください)


最終回の今回は、読者の方々からいただいたご質問に、過去の連載もふり返りながらお答えします。

今回のポイント  

◦精神疾患当事者は身体についてさまざまな疑問を持っている
◦年に1回は心電図・採血検査を受けておくのがよい
◦医師は効果と副作用を天秤にかけ薬を処方している
◦自分に合った薬があるなら、その薬は将来的にも副作用を起こしづらく、変更しないほうがよい
◦身体疾患やその治療薬が脳に影響して、精神疾患を引き起こす場合がある

 


▼Q1
心電図はどういう薬をのんでいたら必要ですか?
昔のタイプの抗うつ薬なんかはそうだと思うのですが。

▼Q2
自治体の定期健診では心電図までとってくれません。
とってもらったほうがいいですか?


▼回答
心電図検査を受けるべきかという質問です。

厚生労働省が定めた「労働安全衛生法」にもとづく「定期健康診断の診断項目」があり、勤労者は法律で年に1回は採血検査・心電図検査をすることになっています。

精神疾患の当事者の方々は、薬の影響だけではなく、心臓病になりやすい生活習慣や体質もあることも考えると、服用中の薬の種類や量に関係なく、年に1回程度は採血検査と心電図検査を受けておくのがよいように思います。

また…

 

 

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