第11回 (※連載について→コチラ)
回復に必要な6つの主要な原則 その6
③ピアサポート(2)
今回の筆者:片山皓絵/ユキ・アボカド/吉田佳子
今回の解説:片山皓絵(かたやまひろえ)
(長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)
前回は、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)のの6つの主要な原則(表)の3つ目、「ピアサポート」について、支援者の視点からその体験を交えてお伝えしました。
① | 安全 |
② | 信頼性と透明性 |
③ | ピアサポート |
④ | 協働と相互性 |
⑤ | エンパワメント、意思表明と選択 |
⑥ | 文化、歴史、ジェンダーの問題 |
6つの主要な原則 ③ピアサポート
「ピアサポート」とは、同じような立場に置かれた「peer(ピア)=対等な仲間」による支え合いを意味します。
トラウマインフォームドアプローチ(TIA)においてピアとは、トラウマサバイバー(トラウマを経験した人)と同じ意味とされており、当事者だけでなく、その家族もトラウマを経験していることが多くあります。
今回は「トラウマサバイバー」である当事者や家族の視点から、「ピアサポート」について考えたいと思います。
▼体験を交えて
当事者の視点から
筆者:ユキ・アボカド
痛みや苦しみは、同じトラウマサバイバーでも1人ひとり異なります。
それでもピア(対等な仲間)として支え合える存在は、私に欠かせないものであると感じています。