このコーナーは、発達障害のさまざまな当事者、支援者の方に、言いたいことを伝えてもらうリレー連載です。
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第74回
友人に指摘されて、発達障害を知る

著者：北野健一さん
（ニックネーム：システマ）

 

北野健一と申します。
当事者会ではシステマというニックネームで活動しています。
私は武術が好きなので、ロシアの武術が名前の由来です。

介護職の友人に人間関係の相談をしたら「発達障害かもしれないから」と検査をすすめられたのがきっかけで発達障害とわかったのですが、それまで発達障害の名前すら知りませんでした。
しかし実際は病院に行ってもなかなか発達障害と診断されず、当時の主治医に「自分のことを知りたいので大学病院に移りたい」と話したら「検査を受けてみる？」と言われ、ＷＡＩＳ-Ⅲ（※）を受けて広汎性発達障害（現在：自閉スペクトラム症）と診断されました。
(※ＷＡＩＳ-Ⅲ：ウェイス・スリー（ウェクスラー成人知能検査）。16歳以上の成人向けの検査。動作性ＩＱと言語性ＩＱの差異やばらつきなどを指標にする。)

検査結果を見た主治医から「今まで生きづらかったね」と言われ「やっとわかってくれた」という思いと、検査結果で思ったよりＩＱが高く「手帳でない」と言われてガッカリしました。

イイトコサガシとの出会い

診断されたとはいえ、どう工夫すればいいかわからず途方に暮れました。
インターネットでは…