157回 (※過去の内容は→コチラ)
企業の人とのやりとりの中で の巻
著者:土屋徹(オフィス夢風舎 舎長) ※連載が本になりました→コチラ
プロフィール:つちや・とおる(フリーランスナース&ソーシャルワーカー) 精神医療・福祉に従事して39年目になりました。
日本で最初のACTチームのリーダーを経験して、現在はフリーランスとして活動しています。「笑って楽しい精神保健」が実践できる職人をめざして日々精進しています。
新年度、電車に「新入社員さんだ」という人達が増えました。
真新しいスーツからは初々しさを、マスクからは表情が見えないさみしさを感じてしまいました。
▼企業相談会で
先日、就業・生活支援センターが主催で障害者雇用をしている企業が集まる「企業相談会」をしました。
私はふだんから、本人の「働きたい」という希望を応援していますが、雇用者側としっかり連携していくことが大切だと考えています。
日本では従業員のうち2・3%の障害者を雇用することが法律で決まっていて、段階的に2・7%に引き上げていく予定です(※)。
※障害者の法定雇用率:経過措置で2024年度から2.5%、2026年度からは2.7%(2023年1月時点)
※厚生労働省の関連情報→コチラ
40人くらいの従業員の職場では、障害者雇用を必ず行うことが目標になり、従業員数が多い企業では「特例子会社」といって、サポート体制を作り障害者が安心して働けるような環境を整えていくところもあります(2022年時点で約580社)。
これらの企業から「障害者を雇用していくときに相談や知りたいことを語り合う取り組みがほしい」という希望が多くなってきました。
雇用者側も…