第28回
いつかの怒りが忘れられない(気づき編)
筆者:安保寛明(山形県立保健医療大学 看護学科 教授)
〈ワンポイント動画は→コチラ〉
怒りにふり回されないで楽に生きようという連載、今月もやってまいりました。
先月3月号(193号)まではエスカレートする怒りのテーマで、批判的なコメントへの対処を扱ってきました。
批判と怒りの記憶
批判や怒りって、意外と覚えているものですよね。
さらに残念なことに、批判されたほうや怒られたほうがよく覚えているのに、批判したほうや怒ったほうの人は覚えていないってことがよくあって、ますますタチが悪い。
批判されたり怒られたりすると、自分は「後悔」となって思い出し、自信をなくしたり、他者への疑いが起きたりします。
相手は覚えていなくても自分が覚えているという状況は、できるだけやわらげたいところですよね。
そこで今月と来月は、「怒りと後悔」を取り上げたいと思います。
後悔がもたらすもの
思い出すと思考停止してしまうことは、ほとんどの人にあります。
とはいえ他の人も同じであろうがなかろうが…