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トラウマインフォームドアプローチ


第8回 (※連載について→コチラ)
回復に必要な6つの主要な原則 その3
②信頼性と透明性⑴

 

今回の筆者片山皓絵/山崎さおり


今回の解説:片山皓絵(かたやまひろえ)
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)

 

前回は、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)の6つの主要な原則(表)の1つ目、「安全」について、当事者・家族の視点からその体験を交えてお話ししました。
今回からは2つ目の「信頼性と透明性」について考えていきたいと思います。

 

表:TIAの6つの主要な原則
安全
信頼性と透明性
ピアサポート
協働と相互性
エンパワメント、意思表明と選択
文化、歴史、ジェンダーの問題


6つの主要な原則: ②信頼性と透明性

TIAには4つの前提条件や6つの主要な原則があり、これらを守ることで初めて、「その実践はTIAだ」とみなすことができます。
つまり「信頼性と透明性」もTIAを実践するうえで必要不可欠な要素だと言えます。

透明性とは、組織の運営や決定が、第三者に対して明確になっており、不明瞭なところがない状態のことです。
透明性が保たれていることで、組織を利用する当事者やその家族、所属する支援者やスタッフ、関係者にとって、組織が信頼できるところだと感じられるようになっていきます。
そしてそこから、互いに信頼関係を作っていくことができるのではないかと思っています。

まずは、支援者の視点から、「信頼性と透明性」について考えていきたいと思います。


▼支援者の体験を交えて

支援者の視点から
筆者:山崎さおり
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・作業療法士


前号(3月号の193号)で、ユキさんと佳子さんが説明した「安全」の話にもつながるように感じたのですが…

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