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トラウマインフォームドアプローチ チームで広がる可能性


第6回 (※連載について→コチラ)
回復に必要な6つの主要な原則 その1
①安全⑴

 

今回の著者:片山皓絵/宮城整


今回の解説:片山皓絵(かたやまひろえ)
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)

 

前回は、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)の前提条件となる4つのRについて、当事者・家族の視点からその体験を交えてお話ししました。
今回からは、TIAの6つの主要な原則(表)について考えていきたいと思います。
 

表:TIAの6つの主要な原則
安全
信頼性と透明性
ピアサポート
協働と相互性
エンパワメント、意見表明と選択
文化、歴史、ジェンダーの問題

 

6つの主要な原則
①安全

TIA(トラウマインフォームドアプローチ)には、決まりきった手順や実践方法があるわけではありません。
過去2回で伝えた4つの前提条件やこれから伝えていく6つの主要な原則を守ることで、初めて「その実践はTIAだ」とみなすことができます。
そして、これらを守るためには、病院や学校、家庭などの、その場に適したやり方を選ぶ必要があります。

今回は、原則の1つ目「安全」について考えていきたいと思います。

安全とは、当事者や家族、支援者みんなが、身体的および心理的に安全だと感じられることです。
つまり…

 

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