第25回
エスカレートする怒り(実践編①)
著者:安保寛明(山形県立保健医療大学 看護学科 教授)
〈ワンポイント動画は→コチラ〉
こんにちは。怒りにふり回されないで楽に生きようという連載、今月もやってまいりました。
10月号(188号)から「エスカレートする怒り」によく見られる「意図ある怒り」をテーマにして、これまでで意図ある怒りの背景にある要素を解説してきました。
見たくないこと、知りたくないことって、人はいろいろ持っていると思うんですけれど、意図ある怒りの背景にあることって、たぶん怒っている本人は気づきたくないことなんですよね…。
今月号からは実践編。
この「意図ある怒り」は怒りへの対処の本丸の1つなので、あせらず1つずつ進めていこうと思います。
意図と結果の両方に注目する
実は、今のテーマは「意図ある怒り」なのを、あえてタイトルを「エスカレートする怒り」としてきました。
もしかして皆さんは、このすれ違いに気づいていたかもしれません。
なお、この2つの怒りには、
●エスカレートする怒り
…状況が悪化している表現(なぜそうなっているのかは 不明)
●意図ある怒り
…意図があって行動しているという表現
という違いがあるのです。
実は最も重要なことは…