148回 (※過去の内容は→コチラ)
イメージって の巻
著者:土屋徹(オフィス夢風舎 舎長) ※連載が本になりました→コチラ
プロフィール:つちや・とおる(フリーランスナース&ソーシャルワーカー) 精神医療・福祉に従事して37年目になりました。
日本で最初のACTチームのリーダーを経験して、現在はフリーランスとして活動しています。「笑って楽しい精神保健」が実践できる職人をめざして日々精進しています。
▼外来で
外来の相談を受けていたときのことです。
Kさんに「暑いからマスクを外してもいいですか?」と言われ、マスクを外した顔を見たときに、自分が思っていたイメージと違っていて驚いてしまいました。
(あ、もちろん想像以上に美しい方でした)
Kさんとはこの2年くらいのおつきあいなのですが、マスクなしの顔を見たことがなかったのです(他にもたくさんいます)。
新型コロナの影響で、マスクや距離をとったコミュニケーションが多くなり、相手の顔や表情を想像しようとする力はついたのですが、実際に顔を見ると「自分の想像力はあてにならない」とがっかりすることがあります。
マスクをする生活が続くと、イメージと実際のギャップを感じることが多くなりそうです。
▼統合失調症のイメージ
Hさんの病名は統合失調症です。
統合失調症というと約40年前には…