第181考
「旅立ちと見送り」の研究
見送った当事者が思うこと
著者:中村 創(株式会社 N・フィールド)
吉田典子(医療法人 資生会 千歳病院)
精神科看護師で中村創といいます。
2016年から末期癌の患者さんであった吉田さん(リーダー・院内で「リーダー」と呼ばれていたため)との2人研究をしていました。
その研究を2016年大阪、2017年浦河での当事者研究全国交流集会で発表しました。
(「こころの元気+」の2018年2月号でも研究「旅立ちと見送り」の研究 命とお金の使い方 を掲載)
その後も私達は、
私「今日も生きてるねぇ」
リーダー「死んでないよ」
といったやりとりをし続けてきました。
2020年6月、そんなやりとりに飽きたのかリーダーは旅立ちました。
本稿では旅立ちの当事者がどのような旅立ち方をし、見送った当事者である私に何が残ったのか報告いたします。
苦労のプロフィール
私の自己病名は「カンゴシ症候群A(C)タイプ」です。