「こころの元気+」2015年2月号(96号)「おこまりですか? では他の人に聞いてみましょう!」より
Q 退院後 生きる意味について
私は50代の女性です。
何年も束縛の中で生かされてきたと思います。
なので今、病院を退院して、あとはどうやって生きていったらよいのかわかりません。
これからの人生をどうやって生きていったらよいのかが見えないのです。
入院をしているときには、私は心が解放されていたと思うのです。
足も悪いけど、入院しているとみんながごくごく普通に話してくれます。
いつも誰かがいてくれるという安心感がありました。
でも、外に出ると誰とも話せません。
ご近所づきあいのストレスではありません。
心が、体が、特に心が不自由です。
あとの人生、何も見えません。
どうしたらよいのでしょう。
生きる意味がわからなくて、目標もありません。
どうしよう…。
A 応援します
/渡邊恵子さん(東京都)
私は57歳の女性です。質問者様と同じ年代ですね。
質問の内容を見て、胸が痛むと同時に疑問も持ちました。
質問者様は「何年も束縛の中で生かされてきた」と言い、「入院しているときには心が解放されていたと思う」とも言っています。
一般的に考えれば、入院生活は不自由で地域生活は自由だと思ってしまいますね。
しかし質問者様は、現在生きる意味が見つからず悩み、混乱状態におちいっていると感じました。
私は思うのですが、「人は一人では生きられない、人の中で助け助けられてこそ生きることができると…」。
ただ人は自分の生き方を選ぶことができます。
人とつながることも、つながらないことも自分で選んでよいのです。
質問者様は今の自分を受け入れることができないので、もがき苦しんでいるのではないかと考えます。
悩み苦しみ、目標を模索している自分をほめてあげてもよいのではないでしょうか?
何も考えず、日々流されて生きているより…