「こころの元気+」2011年10月号(56号)「おこまりですか? では他の人に聞いてみましょう!」より
Q 生き方を変えるべきでしょうか?
うつ病からずいぶんと回復してきた35歳の男性です。
私は、小さな建設会社で住宅販売の営業の仕事をしていました。
仕事の悩みから4年前にうつ病になり、会社をやめました。
かなり状態が悪かったときには、半年くらい入院をしていた時期もあります。
本当に薄皮をはぐように、徐々に回復をしてきた感じがします。
この4年間、私の生活を支えてくれたのは妻でした。
病気になる前は、それなりの収入があったので、小さなマンションで暮らしていました。
でも、病気後は、妻がパートで働き、貯金を食いつぶしながら、安いアパートでなんとか生活をしてきました。
だんだん回復をしてきた今、すごく悩んでいるのは、回復後にどんな生き方をするべきなのか、ということです。
私を雇っていてくれた会社は、「回復したらもどってきてほしい」と言ってくれています。
でも妻は、「きっと病気がぶり返すに違いないから、営業の仕事はやめてほしい」と泣きます。
でも、私は営業の仕事しかしたことがないし、家を売ることしか知りません。
フィナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーの資格は持っていますが、それをいかす仕事をすれば、また同じことのくり返しだと妻は言うのです。
今どき仕事を探すのもたいへんだし、営業もダメなら、生活費はどうしたらよいのか
――八方ふさがりな気持ちです。
他の人はどうしているのか知りたいです。
A がんばりすぎない生き方
/あゆむさん(石川県)
病気になる前と病気になったあと、一体どんな生き方をしていくのが私たちには合っているのでしょうか?
自分一人ひとりの性格や価値観の持ち方、考え方については違うのと同じように、病気だからどんな生き方がよいと一方的には言えないような気がします。
私の経験から言いますと、私が病気になる前と病気になった後では、180度とは言いませんが、少し生き方が変ったような気がします。
まず、私はもともと勉強や習い事をがんばるような生き方をしたので、どんな困難があっても乗り越えてがんばって、その結果プレッシャーに負けて病気になりました。
病気になった後では、主治医からは目の前のことをこつこつとやればいいと言われています。
がんばることを少しだけやめると気が楽になりました。
質問者の方も…