「こころの元気+」2012年4月号(62号)「おこまりですか? では他の人に聞いてみましょう!」より
Q 何も自分で決められなくて困ります
私は、統合失調症の22歳の女性です。
私は「自分で決められない病」で困っています。
何事も一人で物事を決められずに、すぐに人に頼ってしまうのです。
友達から「どこかに行こう」という誘いの電話があっても、出かけてよいのかどうかわからなくて、母親に決めてもらおうとします。
友達は、「自分のことだから自分で決めてよ」と怒り出します。
作業所のみんなで出かけて食事をするときも、仲間に、「何を食べたらいいんだろう」と聞いてしまいます。
すると必ず、「自分で決めてよ」と言われます。
そう言われると、何が何だかわからなくなって、いつもカレーライスを注文します。
着る物を選んだりすることもできないし、美容院に行ってよいのかもわからなくて、まず誰かに「どうしたらいいだろう」と聞いてしまいます。
病気になる前も、そういう傾向は少しはありましたが、病気になって頭がボーッとしているせいなのか、よくわかりませんが、「自分で決められない病」はどんどんひどくなっているような気がします。
このままでは、トイレに行くのも人に聞くようになってしまうのではないかと真剣に悩んでいます。
今のままの自分では困ります。
自分で物事を決められるようになるには、どうしたらよいのでしょうか。
何かよいアドバイスをお願いいたします。
A 小さな選択から始める
/ナスビさん(東京都)
私は26歳、統合失調症の女性です。
実は私も、けっこう自分は優柔不断だなという自覚があり、また周囲にもそう言われてきました。
子どもの頃から、何か選んだりするたびに親に聞いたり…そういうクセは、今でもまだ少しあります。
でも私が思うに、そういう傾向は人が大人になるとき、大なり小なり誰にでも表れてくるものだと思っています。
まずは、いきなり大きな選択(人生を左右するようなこと)ではなく、日常のなかで小さな選択をすることから意識して…