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減薬という旅の彼方に2


第8回  抗精神病薬について(2)
著者:小林和人(特定医療法人山容会理事長・山容病院院長)
(☆前回の連載目次→コチラ)

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抗精神病薬は統合失調症や躁状態の治療に承認されている薬で、定型抗精神病薬(定型薬)と非定型抗精神病薬(非定型薬)とに分けられます。
耳にしたことがあるかもしれませんが、定型と非定型、いったい何なのでしょうか?

 

定型抗精神病薬(定型薬)

定型薬(下表)は、第一世代の抗精神病薬であり、脳細胞にあるドパミンD2受容体の遮断作用がメインです。
統合失調症の幻覚や妄想などの陽性症状に効く一方で、
錐体外路症状すいたいがいろしょうじょう:手足が震える、姿勢が保てなくなる、飲みこみが悪くなるなど)、
高プロラクチン血症(性機能障害を起こす)
などの副作用を生じてしまいます。
効果を得られるように薬を増やしていくと、副作用を生じることが多く、いわゆる副作用止めを追加投与することが一般的でした。

 

 

 

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