筆者:田中紀子
(一般社団法人)ARTS 代表
▼仲間の言葉
「りこちゃん、私に『死にたい』って電話をかけてきたってことは、生きたいってことでしょ」
20年前、ギャンブルが止まったかわりに、今度は買物の依存が止まらなくなり、泣きながら電話をかけた自助グループの仲間の言葉に、私はハッとなりました。
「そうか私は生きたいのか」
▼30年以上信じて
中学校で友人全員に無視されリンチに遭い、そのうえ「優秀で世間に自慢できる娘でありなさい」と期待する母親のプレッシャーが重荷で、私は家にも学校にも居場所がなくなりました。
13歳のときから死にたい気持ちをかかえるようになり…