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特集14 医療ガイドラインの普及で何が変わりますか?


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筆者:坪井貴嗣
杏林大学医学部 精神神経科学教室
准教授


医療ガイドライン

精神疾患の治療やケアの質を向上させるため、さまざまな医療ガイドラインが作成、そして改訂されてきています。

これらのガイドラインは、医療者のみならず、当事者やその家族にとっても、安心して治療を受けるための大切な指針となっています。

日本においても近年、ガイドライン普及のための活動が活発化しており、たとえば我々が行っている「EGUIDEプロジェクト」などがその一例です。
この普及活動により、医療の現場や生活の中で具体的にどのような変化が生まれているのか、そして今後どのような変化が期待されるのかについて考えたいと思います。


ガイドラインの普及による変化

まず、精神疾患のガイドラインが普及することにより、徐々にではありますが医療現場での治療方針の統一がはかられるようになってきました。
これにより、どの病院や診療所においても標準的な治療が受けられる可能性が高まり、地域や医療機関ごとのばらつきが減少すること(均てん化)が期待されます。

当事者や家族にとっては…

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