戻る

特集5 光トポグラフィー検査で何ができますか?


コンボのトップページへ戻る

筆者:福田正人
群馬大学 名誉教授


光トポグラフィー検査ができること

光トポグラフィー検査の正式な名称は、「光トポグラフィー検査―抑うつ状態の鑑別診断補助に使用するもの」です。

2009年に先進医療に認められて注目されるようになり、2014年から保険診療(健康保険の給付の対象)となりました。
保険診療として実施するためには、次のすべてを満たすことが必要です。

『うつ状態の症状がある、
診察でうつ病と診断されている、
しかしうつ病への治療で十分改善しない、
その理由はうつ状態が双極症や統合失調症によるものだからかもしれない、
うつ状態は脳の病気によるものではない』

名称にある「鑑別診断」というのは、症状の原因である病気を判断することです。

うつ症状は、うつ病だけでなくさまざまな精神疾患で認められますが、この検査ではうつ病・双極症・統合失調症のどれによるのかを判断(図1参照)します。

図1:トポグラフィー表示

「補助」という言葉も大切です。
光トポグラフィー検査だけで鑑別診断ができてしまうわけではなく、検査結果を判断の補助として参考にするという意味です。

戻る   続きを読むには賛助会員になってログインしてください。