筆者:森本美花
特定非営利活動法人 ゲートキーパーTONARINO 理事長
精神保健福祉士・公認心理師
「つらい気持ちを聞いてもらいたい」と言われたとき、私達はどのように接すればよいでしょうか?
相手のつらい気持ちを聞くと、その原因を取り除くことや問題を解決することに注目してしまいがちです。
ですが、大切なのは相手の心に寄り添い“安心して話せる場”を提供することです。
そのためには、ただ話を聞くだけでなく、相手の気持ちに寄り添い、共感する姿勢が求められます。
▼1.傾聴(けいちょう)の姿勢をもつ
相手が「つらい気持ち」を話すとき、まずは耳を傾けることが最優先です。
アドバイスが不要であることはもちろん、ただ話を聞くだけではなく、相手の話を理解しようとする積極的な姿勢をもちましょう。
●相手のペースを尊重する
話をせかさず、相手が話したいタイミングで話をしてもらうように心がけましょう。
話の中で沈黙が訪れても…