筆者:新井山克徳
医療法人財団 青溪会 駒木野病院 生活医療部副部長 ソーシャルワーク科
数年前から多くのメディアで精神科の入院に問題が多いと報じられています。
ニュース番組(ネット配信でも)で取り上げられ、解決策のコメントを求められた人達からは、
「入院を続けるのではなく、グループホームを利用して」という言葉が枕詞のように出てきていました。
「またか…」という気持ちに私はさせられます。
まるで問題解決の特効薬のように使われるグループホームという言葉、
「その意味はたくさんある」ということまで取材できていない人達がその言葉を使い、真に受けてしまい不幸な目にあう人を増やしていくなあと感じてしまいます。
私達専門職も深く考えずに利用を勧めてしまうことがあります。