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特集3 セルフ・コンパッションの実践(基本編)


筆者:水野雅之
筑波大学人間系心理学域(学生相談室)准教授


はじめに

ここからはセルフ・コンパッションの実践として、ひとりでも取り組めるワークを紹介していきます。
セルフ・コンパッションを高めるには練習が不可欠ですが、急に新しいやり方で自分に接するのはむずかしいものです。
階段を一段ずつのぼるように、少しずつ練習を続けていきましょう。


マインドフルネス

セルフ・コンパッションの練習の土台作りとして、はじめにマインドフルネスの練習に取り組んでいきます。

誰にもじゃまされず、練習に集中できるような静かな部屋で取り組むとよいでしょう。
椅子でも床でもよいので、楽に座れる姿勢を見つけたら、目を閉じてもよいですし、目を開けているのであれば、下のほうを、ぼうっと見つめましょう。
準備ができたら、コントロールしようとはせずに、ただ呼吸をしていきます。
呼吸するたびに、鼻の穴を通過する空気の出入りや、息を吸ったときにお腹がふくらみ、息を吐いたときにお腹がへこむ感覚に注意を向けていきます。

●雑念に気づく

マインドフルネスをしていると…

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