筆者:星野概念
精神科医/ミュージシャン
「整う」
「整う」という言葉をよく聞くようになったのはいつ頃からでしょうか。
僕は温浴施設が好きで、暇さえあれば、いや、なくても、スーパー銭湯やサウナに行っています。
僕の身体には、今のところ風呂もサウナも合うようで、時間はかかるし面倒に思えるときもありますが、じっくりとあたたまったり、その身体を冷やしたりというのをくり返すうちに、心身の滞りがゆるまって、自分の中に流れる何かしら達の流れがなめらかになる感覚になります。
これが何とも心地よい。
サウナ大使でもある漫画家のタナカカツキ氏が、『サ道』(講談社)という作品の中で、サウナでそんな感覚になるとき、「ととのった~!」と表現したのが、「整う」という言葉が多く使われるようになったきっかけかもしれません。
「整う」って、心地よい
心身が「整う」ことで生じる感覚は、心地よさです。
僕は、身体の中の気や空気、血液などの流れを考えるとき、Eテレの「ピタゴラスイッチ」をイメージすることがあります。
小さな玉が進む道中…