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特集9 医療機関での就労支援は何をしている?


筆者:林輝男
社会医療法人清和会 西川病院

 

心の病気を治療するということは、症状を緩和するということだけではなく、その人が地域に戻り、目標ややりがいを持って生活できることも含みますので、精神医療と社会復帰支援とは切っても切り離せない一体的なものです。
ですので、精神医療機関では就労支援を含めた社会復帰支援に取り組んでいる機関は少なくありません。

医療機関の中には、就労支援を就労継続支援(A型やB型事業所)や就労移行支援などの福祉事業を併設して行っているところもあります。


デイケアでの就労支援

一方で、福祉事業に頼らず医療の枠の中で就労支援を行っている機関もあります。
そのような場合、就労支援は精神科デイケアで提供されることが多いです。

医療機関によっては、外来作業療法で復職支援(リワーク)、医療相談室による就職に関する相談支援などを行うこともあります。

現在の精神科デイケアでは施設外の支援を認めていないので、就労支援は座学的学習やコミュニケーション訓練などに終始することが多く、地域での実践の中で、その都度細やかな支援を受けることができないのが課題です。


独自のプログラムIPS(アイピーエス)

そこで私達は独自にIPSIndividual Placement and Support: 個別職業紹介とサポート)というプログラム(IPSの本はコチラ)を導入しています。
IPSは、1人ひとりに精神医療や福祉に従事した経験のある就労支援員がついて…

 

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