著者:守田優子
東京理科大学 教養教育研究院 葛飾キャンパス教養部 講師
▼運動が睡眠に与える効果
運動をすると睡眠が改善されることがわかっています。
特に、3週間以上の習慣的な運動は、総睡眠時間の増加、入眠潜時(入眠までにかかる時間)の短縮、さらに主観的な睡眠感(よく眠れたという感覚)を改善します。
「よく眠れるようになった」と感じられることは、睡眠の満足度を考えるうえでは非常に重要です。
また、習慣的な運動ほどではないですが、1回の運動でも、中途覚醒時間(夜間睡眠中に起きていた時間)の減少といった効果を得られることが多くの研究から明らかです。
▼運動のタイミング
基本的には、運動のタイミングよりも運動習慣を持っていることが睡眠の質を高めるためには重要です。
すでに運動習慣がある人は、それを維持すればよいでしょう。
しかし、夜に運動をしていて睡眠に不満がある人や新しく運動を始める人は…