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特集7 涙についてQ&A


回答者:益子雅笛(ますこみやび)
こころとからだのケアクリニック人形町
株式会社M.D.PROJECT

 

涙にまつわる以下の4つの質問に益子先生に答えていただきました。

Q1:理由がよくわからないのに、涙が止まらなくなるのは病気でしょうか?
Q2:涙はコントロールできるのでしょうか?
Q3:涙が流れているときに、脳で何が起きているのでしょうか?
Q4:涙を流すことに効用はありますか?


Question 01
理由がよくわからないのに、涙が止まらなくなるのは病気でしょうか?


回答:
急に涙が流れて止まらなくなったら、とまどってしまいますね。
不安になるのは当然のことではありますが、思いがけない身体の変化というものがすべて、必ずしも病気とは限りません。
涙には大事な役割があり、そのために分泌されています(表)。

 

表:涙の種類と特徴
基礎分泌の涙
乾燥を防いで異物から目を保護する
目の表面に酸素や栄養を送る 
目の表面の傷を治す
微生物の侵入や感染を予防する
目の表面をうるおし、なめらかにする
98%が水分、2%が油分、粘液など→ややしっとり
電解質やビタミンA、タンパク質(酵素やホルモンなど)が含まれている
反射性分泌の涙 目を刺激するもの(煙・ゴミなど)を洗い流すために反射的に出る ほとんどが水分→さらさら
感染防御のために抗体が含まれている場合がある
情動性分泌の涙 感情の高ぶり、湧き上がった感情(喜怒哀楽、悔しさ、感動、共感など)によって引き起こされる ほとんどが水分→さらさら
感情によって味が変わる
 怒り、悔しさ(交感神経優位)→塩辛くしょっぱい
 うれしい、悲しい(副交感神経優位)→水っぽく甘い

 

中でも、悲しいとき、うれしいときなどに出る「情動性分泌の涙」は…

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