これからの家族支援
著者:上久保真理子
ぴあクリニック 精神保健福祉士
“一緒に暮らすご家族は、ご本人にとってかけがえのない存在。家族を支援することと、ご本人を支援することは、ある意味車の両輪だ”
という主張は、メンタルヘルスの領域でもかなり一般的になってきました。
とはいえ「家族」とは、おもにご両親、特にお母さんと考える支援者は今も少なくないでしょう。
かくいう私自身もその一人でした。
そんなときに、訪問支援で担当している方(仮にA男さんと呼びます)のお母さんからこんなお話を伺いました。