著者:名雪和美
(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 相談支援専門官)
2021年3月に、
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会報告書」が公表されました。
身近な相談窓口
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」では、
精神障害の有無や程度にかかわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、1人ひとりの「本人の困りごと等」に寄り添い、本人の意思が尊重されるように、適切な支援を可能とする体制を構築すること
とされています。
そのためには、誰にとっても身近で、アクセスのしやすさを備えた住民にわかりやすい相談窓口の設置を進めていくことが必要です。
皆さんにとって身近な市町村において、
精神保健(メンタルヘルス)の相談は保健センターを中心に、
精神障害を有する方等の福祉についての相談は、基幹相談支援センターや地域生活支援拠点を中心として、
互いに連携した相談の体制作りを進めていくことになりました。