「こころの元気+」2015年1月号特集2より
親とうまくいってません
実家の母との関係
(長野県)オレンジさん
親との関係
私が結婚1年目にうつになったとき、父母は心配はおろか、「そんなにつらかったら精神科病院へ入っていろ」とまるで牢屋にでも入れるように吐き捨てました。
親戚には、娘が「きちがい」になってしまったと泣いて同情を買い、私は事情も知らない親戚からお説教を受けていました。
母が「きちがい」と言うたびに、私の胸には太い杭が打ちつけられるような苦しい気分になり、泣きたいのに泣けない状態でした。感情が鈍磨して涙が出なかったのです。
親と一緒にいたときの苦労
理解者は主人一人で、友人は病気を怖いと言いました。
母に一度でよいから、「だいじょうぶ?」とやさしく声をかけてほしかったです。私は、世間知らずの若い母に、感情任せに育てられ、モップの柄で剣道するみたいに頭を思い切りたたかれて負傷したり、日記を勝手に読まれるというプライバシーの侵害も受けて育ちましたので、母は大きらいでした。また、わいせつ事件にあったときも、妄想だと言われてとりあってくれず、切なかったです。
現在の暮らし
私は、現在結婚して主人と二人暮らしです。
幸い理解のある主人で、病気の本を購入して勉強してくれて、私の世話をすべて一人でしてくれましたので感謝しています。
結婚前に一人暮らしをしたこともありますが、きっと病気だとさびしくなってしまう気がしてなりません。
相手に理解があれば、無理に一人で暮らす必要はありません。しかし、まったく理解がなければ、自分をまもるために一人暮らしがよいと思います。
母親との距離感
用事がないときは、会ったり電話したりしません。
言葉でのやりとりは、意外と気づかいしてしまって疲れてしまうからです。
電話も、母が用件以上に話す人なので「忙しい・出かける・来客中」等と思わず言って切ってしまうことも多々あります。
以前はまわりに理解してもらえないことがつらくて、よく涙しましたが、現在では、理解してもらうことを期待していません。
会うのは、お正月とお盆だけでよいと思っています。