薬を減らして元気になった!(本人)


トップページへ戻る

「こころの元気+」2014年11月号93号より
「こころの元気+」とは
「こころの元気+」の申込について   申込はこちら
特集4
薬を減らして元気になった!

向精神薬をのんでいる当事者の体験談です。


3か月かけて
(長野県)オレンジさん

私が現在通院している病院は2軒目です。
最初の病院で12種類も薬を処方され、眠気で車をぶつけたり、生理がとまったり、太ったりで、医師に相談しても、「仕方ないです」と冷たくあしらわれ、信用できずに転院しました。
今の主治医は薬を見て、単価の高い不必要な薬がほとんどと言い、3か月かけて少しずつ減薬しましょうと言ってくださいました。
苦しいこともあるでしょうが一緒にがんばりましょうと。実際、めまい・吐き気・不安によって歯をくいしばって耐えました。

3か月後、私の体は嘘のように軽くなり、生理も戻りました。
そしてなんと性格までもが、自分でもわかるくらい明るくなり、好きなことを楽しめるようになったり、かなりひどかったうつも統合失調症も軽くなり「最初からこちらの医師にお世話になっていたら」と思うと少しくやしい気持ちです。
患って16年にもなるので余計そう感じたのかもしれません。
現在の医師には心から感謝しています。


副作用の苦しみが
(東京都)中村孝さん

統合失調症の中村と申します。
私は就労しています。
私は発病してから、デパス、レボトミン、サイレース、セレネース、イソミタールを服用していましたが、とても副作用が多くて苦しみました。
具体的には1日中眠い、のどが渇く、便秘、疲れやすい、集中力がなくなる、何事もやる気が出なくてぼーっとしている、口のろれつが回らない、体がだるい、太った等の症状がありました。

こんな状態ではとても働けないので、医療にくわしい友人と面接していただき、「中村さんはこんな薬は必要ないですよ。新薬のエビリファイ1錠だけで充分です」と言ってくれました。
そしたら主治医も納得してくれました。
薬を変えていただいたら、ほとんど副作用はなくなりました。
この状態なら働けると思いました。
働く意欲が出てきました。
そしてハローワークに行き会社が決まりました。
病気になって働き始めて10数年になります。


無理せずマイペース
(大阪府)上原博史さん

私は発達障害と診断されており、双極性障害もかかえています。
現在はおもに気分安定薬を処方されています。

以前通っていたクリニックで、抗不安薬(レキソタン5㎎)をもらっていましたが依存ぎみになりました。
その後転院して、主治医のアドバイスもあり、きっぱりとやめました。
薬が抜けると体が軽くなりました。

睡眠薬(ロヒプノール2㎎)も長く服薬していましたが、あるとき主治医に「睡眠薬をやめたい」と伝えました。
薬を常用していたときは午前中ふらつきが残っていたのですが、やめると症状がなくなりました。

しばらく眠れなくなりましたが、寝る前にパソコンをしない、運動をするなど生活習慣を改めると、自然と眠れるようになりました。
薬を減らすと離脱症状がありますが、私は減薬してよかったと思っています。
あまり無理せずにマイペースで、薬を減らしていけばよいのではないでしょうか。


効き目は変わる
(新潟県)D.B.さん

私は10年以上のみ続けたリスペリドン(リスパダール)を1日2㎎から1・5㎎に減らしてもらいました。
以前はそんなことはなかったのですが、朝眠くなるようになり、仕事がつらく、一方のみ忘れた朝はたいへん調子がよかったからです。

先生に「週に1度だけでいいから朝の1錠をのまないことにしてみてもいいだろうか」と相談したら、先生が「それなら減らしましょう」と言ってくれました。
幸いそれで調子を崩すこともなく、眠くてつらいこともほとんどなくなりました。
同じ量でも効き目は体の状態などでだんだん変わってくるのだな、と思います。

夕食の後、薬を服用して夜出かけても、以前は眠くなることはなかったのですが、あるときから、寝る時間になると出先でも眠くなるようになって車の運転が危ないので、現在は出かける予定のときは帰宅するまで服薬しないでいることにしています。
薬も細やかな工夫次第で生活が改善するものだと実感しています。

 

「こころの元気+」2014年11月号93号 特集4より
『こころの元気+』とは

→発行もとのコンボのホームページへ