私の工夫(本人)


こころの元気+ 2015年1月号 特集7より


私の工夫


テーマ 食事の工夫
毎日食べる食事の工夫。他の工夫には、食材を5色にする・昭和30年代の食事・野菜中心・調味料を揃える・良質なたんぱく質・インスタントを避けるなどがありました。

千円以内で栄養も
(長野県)峯村秀一さん

私は親と同居していますが、親も高齢になり、親なき後に備えて自分の身のまわりのことは自分でやるようにしています。
家事仕事で最もたいへんなことは食事の関係です。
自分一人分つくるとなると、どうしても同じようなものばかりになってしまいます。
そこで私は、朝食は保健師さんのすすめで糖尿病予防のため、はじめに野菜ジュースをマグカップ1杯飲み、それに牛乳1杯とハムレタスサンドイッチを自分でつくって食べます。
昼食は、昼夜分ご飯を炊いて納豆か卵ですませ、夕食は宅配の業者から510円の日替わりの惣菜セットをとり、同じものが続かず、かつ栄養のバランスがとれたものにしています。
これで3食たべて1日千円以内に収まるので障害年金でもやっていけますし、時間・労力の面でも負担にならなくなりました。


テーマ 掃除の工夫
掃除や片づけは苦手な方が多いようです。工夫としては、書類のデータ化・掃除ロボット・分担制・ヘルパーさんの助け等。薬の調整で掃除ができるようになった方も…

テープに書いて
(愛知県)田島そらさん

私は、掃除はとことん苦手です。しかし、家が汚いと気持ちよく暮らせないし、友達も呼べません。なるべくなら掃除がしたいと思っています。そこで始めたのが、持ち物を構造的に片づけることです。
棚や引き出しには、しまってある物の名前をテープに書いてはっておきます。出したら必ず同じ所に片づけやすくするためです。
私は、夫と娘の家族3人で生活しているのですが、テープに名前を書いてはっておくと、どこに何をしまうのかを共通事項にしておけるので、家族にもわかりやすく、家族も片づけがしやすくなったと喜んでいます。
あとは、いらないものをためこまないことが重要です。必要じゃなくなったら、思い切ってどんどん捨てる。
「ときめかないものは捨てる」とか「断捨利」とか、掃除の本が出ていますが、それと一緒ですね。
部屋をきれいに保つには、物を少なくしておけばいいのです。簡単なようで、むずかしいことですが…。


テーマ  時間のやりくり
さびしさ解消というより、こんなふうに時間を過ごしています、という投稿が多かったこのテーマ。
釣り・なんでもノート・自己鍛錬・ゲーム・温泉・スポーツ・三度寝・ウサギと過ごす・作業所・文通・エレクトーン・映画・時間割など実にさまざまでした。

やっぱり電話
(岐阜県)丹羽彰光さん

毎日の朝は、PHSのアラームで始まります。これで寝坊しなくなりました。
朝食後に洗濯をして、デイケアに行きます。
夜の時間の過ごし方の良し悪しは、風呂に入る時間にかかっています。寝る前に歯をみがくので、次の日に寝不足にならないように気をつけています。
一人のさびしさの解決法は、やっぱり電話をすることです。友人や女友達と話すと、時間が経つのが早いです。
そのため、10分以内無料や、PHSを持ち合ったり、今は時間制限なしのオプションに加入しています。
向こうからワン切りしてもらい、こちらからかけ直して相手に負担をかけさせないようにすれば、自分も安心して話せます。
携帯電話会社の競争は、ありがたいです。

ドラマや読書で
(埼玉県)灯路さん

うつ病療養から、今年で約5年になる未婚女性です。家族と実家で生活をしています。
外で働いていて元気だった頃は、職場の人や友達などとの関わりがありましたが、自宅で療養をし始めてから、一人で過ごすことが多くなり、孤独な気持ちをかかえることも増えてきました。
自宅で何もしないでいると、さらに孤独感が増すので、大好きな2時間もののテレビドラマを観たり、(擬似的ですが)SNSで友達と会話をしたり、いろいろな人のブログを読んで、人との関わりを持つようにしています。
他にも私は読書が好きで、興味があるイラストエッセイ本(体調が悪いときは、内容がむずかしい本よりも読みやすいのでお勧めです)をまとめて読んで時間を過ごしています。
文庫本ならお金がかかりませんし、内容に没頭していると、あっという間に時間が過ぎて、さびしさや孤独感を忘れてしまいます(笑)。
あとは、気分を変えたいときに、外出先で勉強や読書をして時間を過ごしています。