こころの元気+ 2011年7月号特集より
特集1
食習慣って生活に影響します
食生活を変えて元気になった編
がまんしすぎないこと
東京都 ハイジさん
私はストレスから食生活が乱れて、一昨年三月に糖尿病と宣告されました。
大食いの私にとって、食生活を急に変えるのはとてもたいへんなことでもあり、栄養指導も受けました。
「食事は三食しっかり食べること。炭水化物は抜かない。無理はしない。体重は月に2キロ以上は落とさない。おやつは月に2回まで」と言われました。
でも、ストレスがたまり、おやつが2回なんて少なすぎてつらい日もありました。
そんなときは、がまんしないで食べたりもしました。
そして食べた後で気持ちが安定してきたら、次の食事をやや軽めにするなどで調節して工夫しました。
がまんしすぎないことが、リバウンドしないコツだと思いますし、食べたいものは「手の平にのる大きさの揚げ物・パン・おやつ」なら大丈夫だという風に、だんだんと高カロリーを食べるときの目安もわかってきました。
二年たった今、私は26キロ体重も落ち、体が楽になり、血糖値もA1c(ヘモグロビン値)もかなり下がり、健康になってきました。
食生活の影響で体をこわした編
コーヒーの飲みすぎで
奈良県 M.Tさん
以前人間ドックに行ったときでした。
血便が出ているとのことで、大腸カメラをしました。
そうすると腸に、アフタという炎症がたくさんできていて、そこから出血していることがわかりました。
原因は、コーヒー(刺激物)の取りすぎだということでした。
私は、水分がわりにコーヒーをブラックで一日15杯以上飲んでいました。
トイレ行くと、便が真っ黒な色で出てくるのです。
腸だけでなく胃にも影響が現れ、胃にはコーヒーの刺激で、胃潰瘍のようなものが五個もできていました。
あまりにも胃が痛いので、胃カメラ検査をしたところ発見され、コーヒーを控えることにしました。それで、便の色も正常にもどりました。
しかしその結果、たくさんの治療薬をのむことになってしまいました。
主治医が話していましたが、コーヒーはお酒と一緒で、合う合わないがあるから、あなたの場合はあっていないからやめなさいといわれました。
コーヒーが原因で、つらい検査をして、もうこりごりです。
拒食症になって
千葉県 ゆうみんさん
私は、二〇歳のときに拒食症と診断されました。
体重が減ってくると、それが達成感になり、食事制限はエスカレートしていきました。
カロリーが書いてある本を買い、ゆでたこんにゃくや野菜などローカロリーのものしか口に入れず、体重も激減し、それでもまだやせたいと家族や友達の前でこっそり食べたふりをして捨てて、いつしか骨と皮のようにやせ細りました。
夏でも寒くて鳥肌が立ち、髪の毛も抜け、尾てい骨が当たって椅子にも長く座れず、筋力がなくなったので階段も上るのがきつくなりました。
また体もですが、精神的な健康もかなり損なわれました。
食べたい物をがまんして、いつもイライラして食べ物のことばかり考えて家族とも友達ともうまくいかず、死んでしまいたいと思っていました。
自分が食べたい物をおいしく食べる。そんなあたりまえのことをコントロールしたために、体も心もボロボロになったのです。
今は食べてはいますが、まだ制限がやめられません …。