こころの元気+ 2014年2月号特集より
特集9
ああ失恋! 恋はつらいよ
運命の相手は2人
静岡県 友恵さん
私は1年前、6年つきあった男性と別れました。半同棲状態で結婚を意識していました。安物でしたが指輪もつけていました。しかし、彼の浮気が原因で別れることに。
別れた直後のつらさは相当なもので、幻聴や妄想がひどくなり、毎日自殺の計画を練って遺書を書き、身の回りのものを捨てたりして、いつでも死ねるようにしていました。
しかし、心配してくれていた友達が頻繁に家に訪ねてきてくれたり、作業所のスタッフさんに「あなたが死んだら私は悲しい」と言ってもらえたりして、なんとか毎日生きていました。
今でもつらさはありますが、以前ほどではありません。
時間が解決してくれたのと、友達や親や作業所のスタッフさんなど、人に恵まれていたのかなと思います。
それとネット上でこんな言葉を見つけました。
「運命の相手は2人いる。1人目は別れるつらさを教えてくれる人、2人目は愛する幸せを教えてくれる人」。
今は「2人目にいつか巡り会えたらいいな~」と自分磨きをしています。
失恋が、発症のきっかけに
愛媛県 TAKさん
49歳の統合失調症の当事者です。
31歳のとき、会社勤めをしていて、取引先の女性に恋をしたことがきっかけで統合失調症を発症しました。
まさにこの病気が「青春の旅立ち病」といわれたとおりの事件でした。
幻聴や幻覚に左右されて、身体が勝手に動いて、私が話かけると私の身体が反応して、「そうよ、そうよ」とか相槌を打っているように感じる現象がありました。
その幻覚の恋人と、現実の取引先の女性が同一人物だと錯覚して、自分では彼女と相思相愛のように思い、取引先に彼女を訪ねて行って、現実の彼女にこっぴどくふられました。
当然のことですが、その後がっくりきて、上司に「病院に行け」と言われて、父にも「大学病院に行け」と言われて、精神科に通うようになりました。
また、その後会社で暴れて、初めて精神病院に保護入院となりました。
というわけで、統合失調症のきっかけが失恋でした。
その後はいい相手には巡り会えず、結局ひとり、トホホです。