コンボの動き
vol.127 コンボが主催・開催した活動や今後の開催予定です。
○「こころの元気+」2024年5月号より
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2024/3/16開催:発展し続ける認知行動療法を身近に感じる1日
「こんぼ亭」&「こころの元気+セミナー」報告
コンボ事務局より
2024年3月16日(土)は、「発展し続ける認知行動療法を身近に感じる1日」として、午前と午後、2つのイベントを開催しました。
午前は「こんぼ亭」、午後は「こころの元気+活用セミナー」で、久々の会場開催(東京千代田区の星陵会館:せいりょうかいかん)、そしてオンラインでのライブ配信も行いました。
2つ続けて参加された方も多く、Q&Aコーナーでは、会場でもオンラインでも多くの質問をいただきました。
▼第93回こんぼ亭 ※今後のこんぼ亭は→コチラ
『リカバリーを目指す認知行動療法(CT-R)とアスピレーション』
午前のプログラムは、こんぼ亭『リカバリーを目指す認知行動療法(CT-R)とアスピレーション~ささやかな夢がリカバリーにつながる~』。
お客様は、コンボの理事でもある大野裕さん(認知行動療法研修開発センター)でした。
大野裕さんは認知行動療法の第一人者で「こころの元気+」創刊号から連載をしていただいていますが、今回は、現在最も注目されている「アスピレーション」を中心に、認知行動療法の新しい視点について話していただきました。
「アスピレーション」とは、ささやかな夢、ちょっとした希望、そのことを想うと表情がふっと明るくなったり、体がちょっと前に出たりするようなもの・ことだと伺い、とても身近に感じられました。
大野さんが師事したアーロン・ベック先生との思い出やパーソナルなエピソードなどの話もあり、夢や希望がテーマのこんぼ亭にぴったりの、なごやかな雰囲気の会でした。
▼ 開催後アンケートより(一部抜粋)
開催後のアンケートから、一部ご紹介します。
●夢の話が聞けて少し元気になった気がします。(匿名)
●支援をしている中で、『どのようになりたいか』をあまり聴けていないと反省していたところだったので、
「自分にとって大切なものは何か」
「人生で何がしたいのか」
「大人になったらどうなりたいと思っているか」
本人から教えてもらうところから始めたいと思いました。(あこさん)
●「その人が望む人生」、相談者の背景にあることをしっかりと見つけることが大切だと痛感した。(匿名)
●笑いなどポジティブな感情を大切にすること、わかっていることではあるけど、忘れがちなことを整理していただけたと思う。(匿名)
●当事者であっても、豊かな人生をおくれると思いました。(匿名)
▼こころの元気+活用セミナー
『「考え方のくせ」を生活に活かしてみよう!』
午後は「こころの元気+活用セミナー(通称「こころの元気+まつり」)」で、競輪の補助を受けて、『こころの元気+』の内容をテーマに執筆者に実際お話を伺ったり、参加者からの質問に答えたりするイベントを開催しました。
お客様は、田島美幸さん(慶應大学医学部精神・神経科学教室)で、『「考え方のくせ」を生活に活かしてみよう!』です。
今や医療や福祉以外の、企業や教育現場等、さまざまな場面で活用されつつある認知行動療法ですが、その基本は、自身の「考え方のくせ」を知ること。
午後のプロブラムでは、「考え方のくせチャート」の作り方や、できたチャートをどのように理解して自分の「くせ」をとらえるかについて、実際のワークをとおして体験しました。
また、「5つのコラム」というワークでは、自分の考え方や見方の変化をていねいにたどるというプロセスを学びました。
チャートでもコラムでも、「くせ」は「いけないもの」ではなく、同時に自分の強みでもあるというお話が印象的でした。
「くせ」を活かし、そこから自分の「好き」や「得意」を広げていくという視点は、午前の「アスピレーション」にもつながるように思いました。
▼ 開催後アンケートより(一部抜粋)
開催後のアンケートから、一部ご紹介します。
●考え方のくせの尺度であったり、結果をどうとらえるかというところまで言及していただき、他の人と一緒にやる際にも伝えやすくなるようなお話でした。(あつさん)
●一番知りたかった情報、ノウハウが満載のセミナーでした。(にこさん)
●長年自分の考え方のくせに悩んでおり、特に「○○にもかかわらず行動する」についての解説はとても参考になりました。
今後、負の思考の連鎖におちいったとき、この5つのコラムを利用して少しでも思考を柔軟にもっていければと思っています。(まっさん)