2023年3月号「睡眠と生活のリズム」
監修の二人から読者の皆様へ(193号)
大川匡子(公益財団法人 神経研究所 睡眠健康推進機構 機構長)
髙橋清久(公益財団法人 神経研究所 精神神経科学センター長)
心やからだの健康を保つ秘訣を知っていますか?
4つのポイントがあります。
1に栄養
2に運動
3に睡眠
4に社会参加 です。
栄養バランスのよい食事をとり、適度な運動を習慣として行い、質のよい睡眠をとり、人の輪に入り活動することです。
今回の特集では質のよい睡眠とは何かを考えます。
睡眠というと夜間にとる睡眠のことを考えますが、昼間の活動とあわせて1日のリズムとしてとらえることが重要です。すなわち日中いきいきと元気に活動でき、夜は疲労をとり明日に備えてぐっすりと眠る。
言い換えると明日の活動のために睡眠をとるということです。
何かと競争のはげしい社会で生き抜くためには睡眠時間も十分にとれないかもしれません。
でも昼間眠気もなく明るい気持ちでやるべきことができていれば、多少睡眠に問題があってもそれでよしとします。
眠ることに過度にこだわらないことが大事です。
昼間の活動に目を向けましょう。
昼間の活動がうまくいかないときには睡眠に問題がないかなと睡眠チェックを行ってください。
そんなときこの特集が役に立つでしょう。