定価(税込)
¥1,870
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価格 1700円+税(送料別)
A5判136頁
監修 大島巌(地域精神保健福祉機構・日本社会事業大学)
加藤大慈(戸塚西口りんどうクリニック)
仲間と一緒にリカバリーゴールをめざす!
本書の内容
本書は、統合失調症などの重い精神障害をお持ちの方が、病気について知ることによって自分の病気を管理する方法を学び、リカバリーの道を歩んでゆくという科学的根拠に基づいたプログラムであるIMR(Illness Management and Recovery)の入門書です。IMRの魅力、理念、技法などから始まり、各施設等での実践例、参加された当事者の皆さんの声、などを収録しています。近年、地域の医療機関や福祉事業所で広がり始めているIMRというプログラムに興味をお持ちの皆さん、自分のまわりで始めてみたいと考えている支援者の皆さん、IMRによってリカバリーの道を歩んでいこうと考えておられる当事者や家族の皆さんに、ぜひお読みいただきたい1冊です。
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【本書の内容】
第1章 IMRとは?
IMRとは?(エビデンスを重視する流れの中で/EBPツールキット/)
IMRの魅力(リカバリーを志向するということ/さまざまな技法や専門職が役立 つこと)
IMRの理念(中核的な価値観)
IMRと従来行われてきた心理教育とのちがい(手法の中心は心理教育/動機付けの手法が重要/偏見やスティグマへの眼差し)
IMRで利用しうる資源
IMRの技法(動機付けの方法とは/教育的な方法とは/認知行動的技法とは/)
フィデリティとは?(フィデリティとは?/IMRのフィデリティ評価/評価方法)
第2章 IMRにおける重要な概念
リカバリー(IMRはリカバリー志向のプログラム/リカバリーとは?/リカバリーの真のサポーターとなるため/リカバリーの希望)
ストレングス(ストレングスモデルの歴史/ストレングスモデルの原則/ストレングスの実践アプローチの本質/認知行動理論に基づいたセッションの進め方)
インフォームド・ディシジョン(自己決定ができるということ/薬物療法における自己決定)
第3章 IMRの実践とその効果について
外来・デイケアでの効果(医療機関の外来でのIMRの実践/医療機関の外来におけるIMRの効果/デイケアにおけるIMRの効果)
病棟での効果(病棟で行うメリット/外来・デイケアと同様の効果/退院促進の効果)
地域活動支援センター等での効果(地域の施設・事業所とIMRプログラム/地域の施設・事業所におけるIMR/地域の施設・事業所におけるIMRの効果/地域の施設事業所におけるIMRの調査研究による効果)
コラム:脳画像での評価の試み
第4章 実践に向けて
グループで行うときの留意点(グループとは/グループの特徴/グループの支援で大切な3つの視点/ファシリテーションのコツ)
Q&A 実際に開始するには(テキストはむずかしい?/初対面の人同士では病気の話はしづらい?/IMRへの参加が負担になる人への対応は?/症状や障害の程度に差がある参加者を対象に、グループで実施する際の工夫/グループの雰囲気がかたいときは?/欠席者への対応は?/リカバリーゴールの支援はどのように行う?/リカバリーゴールがなかなか見つからないときは?/現実的ではないリカバリーゴールがでてきたら?/「薬はのみません」と言われたら?/主治医や他のスタッフに反対されたら?/他のスタッフや家族との連携は?/参加者のモチベーションを維持するには?)
第5章 IMR体験談集~当事者の声~ 18名の利用者の声を集めています