こころの元気+ 2013年8月号(78号)連載より
仲間のチカラ 第46回
とにかくはなそう会
小川奈穂子
私は、埼玉県越谷市にある「とにかく話そう会」というセルフヘルプグループに入っています。
もともと、作業所で知り合った人同士でこの会を立ち上げました。
そこでの活動は、おもにピアカウンセリングをしています。
マニュアルがあって、その日のファシリテーター(進行役)がそのプリントにそって読み上げて行くと、グループカウンセリングが自然にできるようになっています。
だから、誰でもファシリテーターができます。
話すテーマも、その日にみんなで話し合って決めます。
もちろん守秘義務も守ります。
月2回の会が終わった後にも、お楽しみとして、その日に行ける人でお食事会や飲み会をしています。
みんな和気あいあいとしていて、私も楽しく過ごせています。
ピアカウンセリングといっても、私は、やはりその場にいる人たちを信頼していないと話せない内容もあると思います。
でも、この会の創立時のメンバーは、作業所が一緒だったり、その後のいろんな活動をともにしたことで、絆が生まれています。
だから、私も自分自身のとても深い内容まで話せるようになりました。
私は、仲間づくりがへたで、友達というか、知り合いはたくさんいると思うのですが、深い内容の話ができる人がなかなかいませんでした。
こちらが信頼して話した内容を他の人に話されることもしょっちゅうありましたし、自分が話していないことを「なおちゃんが言ってた」と広められる(共感の姿勢?というか「そうだね」とうなずくと、それが「なおちゃんが言ってた」になる)ことが多かったのです。
まわりの人たちをあまり信頼できなくなってきていました。
でも、この会に通うようになって、他の場所で人の話を聞く姿勢も、自分の話す内容も、時と場所、場合によって、だいぶ選別できるようになってきました。
「とにかく話そう会」はよい仲間たちです。
私はとても感謝しています。
とにかく話そう会
〒343 ―0813
埼玉県越谷市越ヶ谷4―1―1
越谷市中央市民会館1階越谷市障害者福祉センターこばと館
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