昨今の新型コロナウィルス感染症で不安を感じている皆様へ


 

ひと月程前から、日本国内でも新型コロナウイルスに感染された方がおられ、残念ながら亡くなられた方も複数おられます。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、いま現在治療中の方々の1日も早い回復をお祈りいたします。

そして、新型コロナウイルス感染症に関するとても多くの情報が毎日飛び交っており、その状況に疲れや不安が増している方も多いのではと感じています。

このような日々の中、そして出来るだけ外出を控えるように、との流れの中でも私たち精神障害を持つ人の中には、通院をはじめとするさまざまな事情により外出や公共交通機関等を利用しないといけない事もあります。そんな時、さらに不安が増してしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、精神障害を持つ人でなくても、先の見通しが立たないこともあり、似たような思いをされているのではと想像します。

私自身、たくさんの情報が毎日飛び交うと、流れてくる情報量に圧倒されてしまい情報の取捨選択がいつも以上に難しくなってしまいます。そしてそれにより強いストレスや不安を感じ、この所いつも以上に疲れを感じています。結果、いつも通りの生活をおくることが難しくなり、日々の生活に影響が出てしまっています。

こういう時だからこそ「できる範囲でのいつも通り」な生活を意識してみることが状況に振り回されないために役に立つかもしれないと思い始めています。けれど、それが難しいから困っている・不安なんだ、という方もおられるかもしれません。

私たちは自分自身に困難なことが起きたとき、きっとその時その時に精一杯の工夫をして生活をおくっていると思います。今回もその工夫にプラスして、「できる範囲でのいつも通り」を意識してみることに一緒に取り組んでみませんか。

そして精神疾患を持つ方のまわりにいる人には、病に加えて、いつも以上に過敏になり不安を感じながら生活をしている当事者の気持ちに思いを馳せて頂けたらと思います。

2020年3月5日
認定NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)理事 佐々木理恵

 

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「精神に障害がある人の配偶者・パートナーの支援を考える会」、「精神疾患の親をもつ子どもの会:こどもぴあ」では、連名で以下のメッセージを発信しています。「配偶者・パートナーの会」、「こどもぴあ」とも、「リカバリーフォーラム地方版分科会:家族”まるごと”支援と家族のリカバリー」研修会シリーズで、ご協力いただいている団体です。あわせてご覧ください。

☆「精神疾患をもちながら子育てをしている当事者、ご家族、支援者のみなさまへ」
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